鍵屋

2017年5月19日

台東区下谷にあったという「鍵屋」
安政年間に作られたという建物である。
もともとは酒類の卸をしていたのだけど、大震災や大空襲などで小売店が焼けてしまい、卸だけでなく居酒屋も始めたのだという。
酒は三種類だけ。
一合枡で計って徳利をつけ、一人三合以上は飲ませなかったらしい。
これは店主が酔っぱらいを嫌ったせいなのだとか。

2017年5月19日

そんな偏屈さが好まれたか、あるいは建物のボロさ ( と説明の方は表現されていた ) を気に入ったのか、谷崎潤一郎、内田百閒、永井荷風らも度々訪れたのだという。
鍵屋は今でも根岸で営業しているが、この建物は昭和 49 年ごろに道路拡張で取り壊された物。
谷崎はいつもキレイな女性と一緒であったというのは、現店主の記憶であるらしい。

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